チュニジアの北東にあるボン岬(Cape Bon)の近くに、カルタゴの都市としてケルクアンは位置していました。紀元前264年に始まった第一次ポエニ戦争によって、フェニキア人(カルタゴ人)の都市だったこのケルクアンは、放棄されたと見られています。ほぼ400年近くも存在していたケルクアンでしたが、戦争後は再建されませんでした。
戦争によって破壊されまたケルクアンですが、それは一部分だけにとどまっており、古代カルタゴの遺跡としては最良のものとなっています。発掘された遺跡からは家の壁が多く出土し、建物の配置が明確に分かりました。そして、それらの住居跡から想像されるのは、綿密な都市計画に基づいて、個々の住居が建てられていたということです。
ユネスコはケルクアンの古代カルタゴの町とその周辺の墓地遺跡を、現存する唯一のフェニキア人(カルタゴ人)都市の遺跡と判断して、1985年世界遺産(文化遺産)に登録しました。
