1984年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された「ビブロス」は、レバノンの首都ベイルートの北へ、約30キロメートル離れた所にある地中海沿岸の都市です。
現在では「ジュベイル」と呼ばれているこのビブロスは、紀元前3000年頃から、フェニキア人が居住し始めたと言われています。そして、アルファベットの元となっているフェニキア文字が生まれたのです。
このことから、ビブロスは「アルファベット発祥の地」とも言われています。『ビブロス』は、ギリシャ語ではbublos(パピルス)の意味を持っており、バイブル(聖書)の語源にもなったと伝えられています。ギリシャにとっての、ビブロスはエジプトとの交易窓口であり、栄えたのですが、12世紀頃からは、ローマ帝国の支配下に入り十字軍を迎え撃つために町全体が要塞化しました。
その後、ビブロスは交易の拠点としての地位をベイルートなど他の町に奪われて、衰退してゆきました。
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世界遺産・レバノン ビブロス遺跡
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